真夜中の恋文

備忘録

恋が降る夜、何度目かの初めましてを貴方へ

 

「次こそは同じ空気を吸おう!」

 

昨年の無観客配信ライブから約1年が経った。今も新型コロナウイルスは平穏な日常に潜み人々を孤独にさせ私たちから自由を奪ったまま。

そんな世界の中でも変わらない笑顔で「はやく会いたいね」を伝え続けてくれた大好きな人たちを想っては「どうか無事でいてね」と祈りながら迎える夏がやってきた。

 


1年前、もしかしたらもう二度と同じ空間で同じ時間を共有する事なんて出来ないのではないかと募る不安を紛らわすように画面の中にいる大好きな「貴方」を指でなぞっては何度もひとり枕を濡らした夜のこと、今でも時々思い出します。

 

 

 

 

 

 

やっと会えたね、岸くん

 

 

 

(ほんとに、本当ーーーーに、長かったよ〜〜〜ずっとずっとあいたかったよ〜〜〜私ね、ずっとずっと貴方に会いたかったんだよ〜〜)

 

 

初めてこの目で見たステージに立つ貴方はよく知ってる筈なのに全然知らない人みたいで、何だか不思議なオーラを纏った人だなとステージに立つ貴方を他人事のようにぼんやり眺めていたのを記憶しています。

 

ステージに立って軽やかな足取りでかわいいもかっこいいもこなしてしまう貴方はまるで光の中から生まれてきた魔法使いのようで貴方が魅せてくれる夢の形が堪らなく大好きだと知るのでした。

 

沢山のペンライトの光で埋め尽くされた客席を眺めながらいつかの岸くんがステージから見る私たちを「星々」と表現してくれた事を思い出して、そんなペンライトの光で埋め尽くされた会場はまるで宝石を散りばめた星空のようだと思いました。

そんな星空の中でぴょこぴょこ走りながら5人で目を合わせ笑い合う姿や沢山のうちわに紡がれたメッセージに答えていく姿がとても印象的でクレーンに揺られながら下を見下ろしてみたり上を見上げてみたり時折、何だか余裕そうな笑みを浮かべて沢山の人の心を射抜いていく貴方を見ながら私も一緒に心を射抜かれていました。

そして、私が心を射抜かれている時、隣にいる大好きな人もまた、ひまわりイエローを纏う彼に心を射抜かれていて愛おしかったな。大好きな人の隣で大好きな人たちと過ごしたあの空間を出来る事なら「永遠」にしてしまいたかった。

 

貴方の星々を見つめる瞳がそれはそれはもう、とっても優しくて、貴方が愛される理由の正体はきっとここに隠されているのだろうなとまたひとつ、貴方の事を知れた気がして嬉しかったなあ。何より岸くんも凄く楽しそうで嬉しかった。あの時の岸くんの表情、ずっと忘れたくない。私の心のお守り。

そんな貴方の優しさと愛で出来た垂れる目尻に私は何度目かの恋をしました。


「みんなー!見えてるよー!」


岸くんが画面の中にいる時、カメラの向こう側に居る「私たち」をどんな時でも見つけてくれるところが大好きだから私もどんなに離れていても貴方を見つけたいと思って1分1秒、一瞬でも貴方の姿を見逃すものかとたとえ、コンサート会場の端と端くらい遠くにいたって、遠くの遠くの大好きな貴方の背中を見つけては好きが積もっていくのでした。

 

1分1秒、ずっとかっこよくてかわいくて元気いっぱいで見つめる時間が長くなる程、わたしの気持ちもどんどん大きくなっていってもうこんなにも大好きなのにこれ以上好きの気持ちに余裕なんてないくらい貴方に視線も恋心も何もかも奪われてしまって、「私はとんでもなく狡い人を好きになってしまったんだな」と悔しさすら覚えた。

でも、ああ、そうだったな。貴方を見つけた日から今日までずっと「好き」が減る事なんて無くて減るどころか「好き」が募る一方で一度だって一瞬だって貴方は嫌いになんてさせてくれなくて触れたら消えて居なくなってしまいそうな儚さもあるのに気づけば愛しさ満点の笑顔をこちらに向けてくれる。だから、好きで好きで堪らなくなってもう困ってしまうくらい好きで「ずっと」がない事なんて分かってるけど貴方を見ていると無い筈の永遠を信じてしまいたくなる。

 

貴方が目の前に来て立ち止まって笑った瞬間、どうしたらいいか分からなくて目が合った訳でもないのに自分でも泣いているんだか笑っているんだかよく分からない顔で貴方を見つめながらきっともうこんな奇跡、二度と起こらないんだろうな、なんてちょっとだけ切なくなったりもした。

 

手を伸ばせば届きそうなのに、でも絶対的に届かない決して交わる事のない「ステージに立つ貴方と客席にいる私」の絶望的な距離感を私は愛しているんだよなと思った。


これはあくまで「私は」の話だけど「好き」が届いてしまう距離にあったら、あの時貴方と目があっていたら、きっと「好き」が「私を見て」に変わってしまうから、貴方に向ける恋も愛も祈りも全部綺麗で温かいもので在りたいから、この気持ちの何もかもを一生貴方に届く事のない恋文としてここに残して置きます。岸くん!好きだよ!苦しいくらいに好き!だいすき!どうしようもないんだけどさ!好きだよ!


「私を見て」も「届いて」もそんな事願わないからさ、

1秒でも長くそこで笑って居てほしいです。

 

そんな綺麗事のような本音をいつまでも願ってしまいます。

 

 

勿論、エンターテイメントでウイルスは消えないし感染者が減る訳でもない。きっとエンタメが止まったって世界が止まる訳じゃない。だけど、エンターテイメントという名の幻想の世界でしか救えない心が、時間が確かにあってあの日、あの時間にステージの上で光を纏って覚悟を決めて夢を背負って、無数の光の輪の中で笑う貴方のおかげで私の世界は確かに救われました。

 

だけど、あんな夢みたいな世界でも私の知らない何処かではちゃんと現実で、きっと葛藤や不安だって少なくなかったと思います。そんな中でエンターテイメントを止めない選択をしてくれた事、心の底から感謝します。ありがとうございます。

 

 

私の手元の小さな光は、貴方の瞳を彩る光の星屑たちの一粒になれてたかな。 なれてたらいいな。

 

 

8月25日


貴方に初めて会った日の夜、ふと空を見上げてみたら泣けちゃうくらい月が綺麗でした。

明けてしまうのが惜しい程の夜のこと、どれだけ月日を重ねてもきっと忘れないだろうなって思います。

 

 


「また一緒に楽しい時間を過ごそう」そう伝えてくれた大好きなみんなの信じて疑わない先の未来がどうか、どうか明るいものでありますように

 

 

 

 

 


p.s.

King & Princeのみんなへ!


名古屋2日間4公演、お疲れさまでした!

不安がある中で、制限がある中で、リスクがある中でみんなが魅せてくれた景色は何のどんな景色よりも輝いてたよ!宝物みたいだった!夢みたいだった!

ありがとね。たくさん、たくさん、私が想像するには足らないくらい本当にたくさん、頑張ったんだな、頑張ってくれたんだなって思ったよ。いつも大切に思っててくれてありがとうね。

大切に、思っててくれてるんだなって痛いくらい伝わる空間でした。残りの公演もみんなが無事で素敵な空間になる事を祈っています。

いつもの笑顔で、また会おうね。

 

 

 

 

 


それから、

 

 


岸くんへ

 

 

 

大好きです。25歳の貴方に会えて良かった。元気でいてね。

 

貴方が眠りにつく今夜、世界が一つでも多くの光と優しさに包まれますように。 

どうか素敵な夢を🌙

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